このシリーズでは、MBSR(マインドフルネスストレス低減法)の講師になることを考えている方に向けて、私自身の経験に沿ってBrown大学の講師養成コースについてまとめていきます!
第6回の今日は、MBSR講師として認定される前の最後のトレーニングである、TAI(Teacher Advancement Intensive)について解説します!
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Brown大学のトレーニングコース
今回ご説明するのは下のフローチャートの赤丸をつけた部分です(Brown大学Mindfulness Center HPより引用)。
フローチャートの通り、TAIを修了すると、「MBSR Teacher – Training Level 1」として認定されます。その後さらにトレーニングが進むと「Level 2」→「Certified Teacher」とレベルアップしていきます。
ちなみに、「Certified Teacher」と、「Teacher Trainer (MBSR Teacherになりたい人をトレーニングする人)」は別です。
現時点でTeacher Trainerになるための条件は明示されておらず、Brown大学のMindfulness Centerが個別に認定しているようです。
TAIの概要
時間とプログラム構成
ここでは私の経験を元にBrown大学のTAIについて述べていきます。
私がTAIに参加したのは2020年9月〜10月にかけてです。
同年1月にFoundationsを受けたときは渡米する必要がありましたが、TAIはパンデミックの影響でZOOMを使用してのオンライン開催となりました。
渡米の手間が1回分省けてしまったわけですが、その代わり容赦ない時差に苦しめられました💦
Brown大学マインドフルネスセンターはアメリカ東部ロードアイランド州のプロビデンスにありますので、アメリカ東部時間に合わせて行われます。
以下が私が受講したときのTAIの日程(日本時間)です。
ご覧の通り初日を除き昼夜逆転状態です💦
今回のTAIはsession A(day 1-3), session B(day 4-6), session C(day 7-9)と各3日間、計9日間のセッションから構成されていました。
参加者
世界中から44名が参加しており、日本からは私を含めて2名、シンガポール1名、ドイツ1名、ギリシャ1名、南アフリカ1名、その他は全員アメリカからの参加でした。
このTAIの特徴は、5-6人からなるCohort Group(コホートグループ)という学習班に分けられるということです。このTAIの期間中、そしてTAIが終わった後もともに学んでいく仲間たちです。
セッション中やセッションとセッションの間に、ZOOMを使って何度もコホートグループのミーティングが開かれます。
TAIの内容
TAIは主に以下の要素からなります。
私が勝手に分類したものですが、ご参考までに…
①Teacher Trainerのガイドによるプラクティス
②参加者がお互いにガイド+フィードバック
③コホートグループでカリキュラムの読み合わせ
④8 classes in 2 days
①Teacher Trainerのガイドによるプラクティス
各回の初めは必ずTeacher Trainerのガイドによるプラクティス(ボディスキャン、静坐瞑想、立位のヨーガ、臥位のヨーガ、歩行瞑想など)で始まります。
今回のTAIではTeacher Trainerが4人いらっしゃいました。
ガイドによるプラクティスが終わると、Teacher Trainer同士が参加者全員の前で「今のガイドはどうだったか」という相互フィードバックを行います。
この過程によって、参加者はTeacher Trainerのガイドの仕方を参考にできるだけでなく、お互いにフィードバックをする際の姿勢を学ぶことができます。
②参加者がお互いにガイド+フィードバック
2人や3人の小グループに別れてお互いにガイド、フィードバックをする作業を繰り返します。
このグループは流動的で、毎回別のグループに割り振られます。
③コホートグループでカリキュラムの読み合わせ
先ほど説明したコホートグループでは、主に事前に配られていたMBSRのカリキュラムの読み合わせが行われます。
表層的にプログラムの内容をなぞるだけではなく、各回の意図や指導上の注意点などについても入念に読み込んで議論していきます。
④8 classes in 2 days
最後の2日間は、全体が2つのグループに分けられます。
それぞれのグループで、MBSRの8週間全体をギュッと2日間に凝縮したプログラムを行います。
各メンバーが1回ずつガイド/ファシリテーションする機会を与えられ、リレー形式で8週間の内容を総ざらいするという形式です。
私に割り振られたのは「不愉快な出来事、自動的・習慣的なストレス反応」についてレクチャーをするというものでした。
慣れないZOOMのホワイトボード機能を使いながら悪戦苦闘しましたが、参加者のみなさんの協力のおかげで無事終えることができました。
TAI修了後…
私の場合は2020年10月17日にTAIを修了し、正式な認定証が届いたのは約1ヶ月後の11月21日でした。
認定証はPDF形式で電子メールで届きます。
このPDFを添付してBrown大学のホームページで申請すれば、晴れてMBSR Teacher Level 1 として公式ホームページのリストに掲載されます。
当然ながらTeacher Level 1をとってそれで終わり、ではなくその後も研鑽を続けていく必要があります。
今後も自分のトレーニングが進むに従って新しい記事を執筆していきますね✏️
以上簡単ですが、TAIのまとめとさせて頂きます!ここには語り尽くせないこぼれ話もあるのですが、それはまた別の機会に執筆できればと思っております。
最後まで読んでくださりありがとうございます😊
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